小倉南区 NPO法人光楽園さんを訪問してきました。
レポート | 2024.04.24
4月、北九州未来づくりラボの理事長の宮地と事務局の大野木が北九州市小倉南区で活動をされているNPO法人光楽園さんを訪問させていただきました。
NPO法人光楽園さんは、2012年4月におひさまいっぱい光楽園を開園させ、以来こどもたちの主体的な意欲や自信、自然への感性が幸せに生きるために必要な力であると考え、「こどものいのちが輝く共生社会を実現する」をビジョンに掲げて活動されています。
代表理事の尾籠さんに各施設をご紹介いただき、宮地と大野木が見学させていただきました。
光楽園さんはこどもが本来持っている「生きる力」の育ちを支える保育・療育をめざし、認定こども園・児童発達支援施設・放課後等デイサービスの3施設の運営を主な活動とされています。
初めに訪ねたのは放課後等デイサービス事業所であり、NPO法人の本部機能ももつ「みんなの光楽園あおば」。かつて日本料理屋さんだったという立派な建物で、地域の子どもや悩みを抱える子どもたちのケアをされています。ここでは、家族向けに子ども食堂ならぬ朝ごはんを提供されていたり、設備の中では地場企業の方と協力して食堂の設備を子どもたちとともにDIYしてつくったりと多岐にわたる取り組みをされていました。興味深かったのは、かつての料理屋だったときの名残である建物中央の吹き抜けを活用して設置された立派なボルダリング設備です。ここでは子どもたちがわんぱくに遊んでいるそうです(この日は平日日中だったので設備のみ見学させてもらいました)。
つづいて訪ねたのが「認定こども園おひさまいっぱい光楽園」。
こちらは立派な日本家屋をこども園に改修されて、今では定員60名の子どもたちが元気いっぱい過ごされています。たっぷりあそびこむ・たっぷりたべる・たっぷりねむるの3つの柱を大切にされ、園の目の前の砂場でも泥んこになりながら遊んでいるそうです。
ちょうどお昼時に伺ったので、子どもたちはお昼ご飯を食べていました。こちらの給食は、地元の農家の方が無農薬で育てた玄米とお野菜を中心に作られているそうで、安心安全栄養満点なごはんが食べられます。帰り際に、子どもたちが元気よく挨拶をしてくれて、こちらも元気をもらいました。
最後に、おひさまいっぱい光楽園のほど近くにある「えほんのへや」を見学させていただきました。
こちらでは、寄贈いただいた絵本を集めて、小さな図書館のように陳列されています。流行りのものだけでなく、長年愛されるロングセラーの本や、特に園としてぜひ読んでほしい本は複数冊用意して、同時に何人かで読めるようにしているなど伺いました。
絵本のほかにも、おさがりひろばと称して、子どもの成長とともに着れなくなった服などを寄贈して、逆に必要な家庭はもらってかえれるという取り組みもされています。小さな子どもはすぐに大きくなってくれるので、子どもが着る服の買い替えはどのご家庭も悩みどころだと思いますが、こうしたシェアする取り組みで支え合いの循環をされています。
移動の道中でも代表理事の尾籠さんよりこれまでの取り組みの様々なお話を伺い、私たちも勉強させていただきました。お話をしていて、我々の取り組みとも共通したのが「地域でネットワークをつくる」という点でした。光楽園さんは「子ども」というテーマがありますが、その取り組みをより広げていくためには地域の各プレーヤー同士がつながり、取り組む必要があるとして、今後ますますネットワークをつくっていくことに注力される予定だそうです。我々も、地域のネットワークをつくるということを掲げているため、ぜひ連携できるところで共に協力していきましょうとお話しました。
ぜひ、皆さまも光楽園さんの取り組み等をご覧ください
webサイト→https://npo-kourakuen.org/
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