石坂BASE’プロジェクト日記 【第1話】石坂BASE’とは? 

石坂BASE’プロジェクト日記 【第1話】石坂BASE’とは? 

レポート | 2024.05.01

皆さんこんにちは!北九州未来づくりラボ事務局の大野木(おおのぎ)です。

本日より新連載のコラムをスタートさせたいと思います!

タイトルは「石坂BASE’プロジェクト日記」

北九州未来づくりラボが空き家を再生させて運営する新たな拠点、石坂BASE’。

私、おおのぎはここ石坂BASE’のマネージャーとして今年から運営をしています。

今日はここ石坂BASE’のご紹介からさせてください!

ちょうど先日、2023年10月に調査された全国の最新の空き家の実態が報道されていました。

時事ドットコム「空き家、過去最多900万戸 30年で倍増、全住宅の13.8%―総務省」https://www.jiji.com/jc/article?k=2024043000675&g=eco

なんと、現在日本全国にある空き家の数は900万戸を超えて、その中でも賃貸用や別荘用など目的のある空き家(稼働していないだけの物件)を除く数は385万戸。

日本全国の人口を1億人、北九州市の人口をざっくり100万人と計算すると、北九州市はちょうど日本の1%の数字となります。つまり、単純計算してもおよそ4万戸近くの、空き家(住み手がおらず、収益物件でもない空き家)が発生しています。空き家を放置すると、空き巣が発生したりして地域の治安にも関わりますし、庭の木などが手入れされずに近隣住宅にも迷惑をかけたり、はたまた人が住んでいない家の老朽化はとてつもないスピードで進むので、老朽化に伴い災害時の被害拡大など放っておいたら大変なことになります。

北九州市は、近代産業の隆盛とともに、山を切り開きたくさんの住宅を建てたものの、現在ではそのエリアの空き家問題が深刻です。理事長の宮地は、前職の不動産デベロッパーのころから、今後日本が直面する空き家問題に対して課題意識がありました。同時に、社会にはあらゆる理由で住まいに困っている人がいることに対しても課題を感じ、双方をマッチさせることで解決方法がないかと立ち上げたのが、現在の北九州未来づくりラボです。

我々北九州未来づくりラボは、こうした空き家問題を解決すべく、日々取り組んでいます。
我々の活動や、そこから知りえた空き家問題の現状をお知らせしたり、そもそも地域の方からも空き家や相続したご自宅のお悩みに関して、相談を受け付けられる拠点をつくろうと以前より計画をしておりました。

空き家問題に取り組む北九州未来づくりラボだからこそ、こうした拠点づくりを実際の空き家を活用して1軒再生させようとスタートしたのが、この石坂BASE’プロジェクトの始まりです。

そんな中、2023年冬に相談をいただいたのが本物件。

実際の家を、事務局メンバーで見に行きました。

2階建てのこの物件は、部屋が全部で5つあり、躯体もしっかりしていて雨漏りなどもありません。
庭とまではいえなくとも植物を植えたりできるスペースがあり、さらに裏には川が流れていました。
北九州未来づくりラボの活動の1つでもある小嶺マーケットとも歩いて15分、車では4~5分程度と近くのため連携できる可能性も。

とすると、当初予定していた相談窓口としての機能はもちろんのことながら、
地域の人も集えるリビングスペースや裏庭、宿泊をしながら小嶺マーケットと行き来して行うワークショップなどいろんな活動の可能性があるんじゃないか!やってみたいです!と提案をしました。

すると、ほかのメンバーからも「だったらやってみなよ!」と快諾いただきました。

当初、

と掲げて、提案を行いました。

石坂という地名の通り、すぐ裏手には昔の関所だった激坂があります。

坂をのぼるのはきついですが、仲間となら乗り越えられる
坂をのぼる→右肩あがり

というような連想から、石坂という地名は残して、みんなが集まるお家(HOUSE)というコンセプトを付けました。

事務局でミーティングを重ねるうちに、家というよりも拠点じゃないか?という声もあり、

という名でプロジェクトが決まり、始動しました。

こうしてコンセプトが決まり、スタートした石坂BASE’は2023年冬~2024年春にかけて、学生さんらの協力も得ながら、改修が始まりました。劇的なビフォーアフターはこちら。

ビフォー↓

アフター↓

今後は、ここを拠点に地域の方向けのイベントを定期開催したり、チャレンジしてみたい若者が気軽に集って、展示をしたり、ショップをしてみたり、そんなことができる場所にしていけたらと思っています。

次回からは数回に分けて、これまでの改修の記録を振り返りたいと思います。

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